『我等本心の実相を忘れ、彼の善悪、彼の生死、彼の涅槃と思ひつくのみ。心性の本源に於いては全く之無く、妄りに計するに困って執となる。縄に迷いて蛇と為し、心疑って暗鬼を生ずるが如し』
<誰にも心の奥底には仏と同じ仏性が秘蔵されている。それが分からないから迷い苦しみ罪の世を送り、それに苦しんでいる。仏とは別な人格者であり、仏の国が別にあると思っている自分の心の奥底にある仏性に悩み苦しむのである。だが、仏や仏の国が別にあるわけではない。故に、この法理を知らないから人間は欲心や感情を起こして苦界の元をつくるのである。例えば縄を見て蛇と思ひ、疑いの心や憎しみの心があるから世の中や人々が鬼に見えたりするのである>
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